キャットフードの種類とその保存方法
参考:一般社団法人ペットフード協会
参考:動物の愛護と適切な管理~環境省自然環境局
キャットフード(猫の餌)は水分含有量で大きくドライフード」「半生フード」「ウェットフード」の三つに分けられます。
○ドライフード(俗にいうカリカリフード)
製品の水分が10%程度以下のフード
加熱発泡処理された固形状のもの
水分含有量が13%以上では、カビが生えたりするので安全性に配慮して多くは水分含有量10%以下となっています。
☆良い点
開封後もしっかりと密封することで長期保存ができます。
カリカリと硬いため歯石が付きにくいといわれています。
★注意点
水分含有量が少ないため、かならず一緒に新鮮な水を
たっぷり飲めるようにしてあげなければなりません。
*保存方法と保存期間について
冷蔵庫に保管し出し入れするとフードの表面に結露しカビの原因になります。
また冷凍保存すると解凍時の温度変化でビタミンなど壊れてしまう栄養素があります。
ドライフードは、温度変化の少ない涼しい場所に保管することが理想的です。
キャットフードだけでなくほとんどの食べ物は、開封後空気に触れることで酸化が始まります。
空気だけでなく光にも影響を受けます。
フードのパッケージに「直射日光を避け涼しい場所に保管してください」と
書いてありますが、直射日光に限らず光そのものを避けなければなりません。
ドライフードは購入時のパッケージのまま出来るだけ空気を抜いて密封し、
温度変化が少ない風通しの良い暗い場所に保存することで比較的、長期保存ができます。
うちでは6.8kgの大袋3袋が2ヶ月でなくなるので問題ありませんが・・・
もしかして単頭飼いで6.8kgのような大袋を買われていませんか?
単頭飼いで6.8kgのような大袋を買うと、食べてしまうのにおよそ3か月かかります。
同じフードでも大袋で買うと確かにグラム単価がお安くなります。
お安くはなりますが開封後、3か月もかけて食べさせて良いのでしょうか?
ドライフードは半生フードやウェットフードに比べ長期保存ができますが
開封後どんなに注意しても、開封してしまえば酸化は進みます。
とくに猫は匂い(風味)で食べられるかどうかを判断します。
開封後3か月も経てば品質も劣化し風味も変化します。
当然、開封後時間が経てば経つほど食いつきは悪くなります。
開封後3か月のドライフードが食べられるか?といえば、食べられるそうですが
美味しく安全に食べられるか?といえばそうではないようです。
開封後1ヶ月以内で食べきれる量の大きさの袋を選んで買うことが一番良いようです。
どうしても小分けしたい場合は透明・半透明な容器は避け、密封できる容器を使用しましょう。
○半生フード
製品水分25~35%程度のフードで、しっとりさを保つために湿潤調整剤を使用しています。
製造過程で加熱発泡処理したものを「ソフトドライ」、発泡していないものを「セミモイスト」と分類することもあります。
☆良い点
30%前後の水分を含んでいるので柔らかく食べやすいフードです。
嗜好性が高いので食欲が無い時などに少量与えると良いでしょう。
★注意点
水分を含んでいますがレトルトなどの特殊なパックを
使用していないことが多く、長期保存には向きません。
開封後は袋を密封して冷蔵庫に保管し、なるべく早く使い切りましょう。
品質保持の為に砂糖や防カビ剤等の添加物、水分保持のために湿潤調整剤を使用しています。
ドライフードに比べカロリーが高いことが多いため与えすぎると肥満の原因になります。
○ウェットフード
水分75%程度で、品質保持のために殺菌工程を経て、缶詰やアルミトレー、レトルトパウチに充填しています。
☆良い点
原材料の肉や魚の臭いが強いため喰いつきが良く嗜好性が高いフードです。
75%以上の水分を含んでいるため食事で十分な水分を取らせることができます。
嗜好性が高いので食欲が無い時などに与えると良いでしょう。
★注意点
開封後は風味や品質の変化が早いため給与時間は20分以内にして
食べきれない分は別容器に移して冷蔵庫に保管し
その日のうちに使い切るようにしましょう。
開封後の冷凍保存は解凍時の温度変化でビタミンなど
壊れてしまう栄養素がありますのでお勧めできません。
ドライフードに比べ水分量が多いため、歯石や口臭の原因になりやすいと言えます。