キャットフードの並行輸入品と正規品の違い

【正規輸入品と並行輸入品の違い】

海外のメーカーやブランドから正規のルートで輸入しているものを「正規輸入品」といい、
正規のルート以外で輸入したものを「並行輸入品」といいます。

正規輸入品は、海外のメーカーやブランドの日本法人(日本支社)や契約会社が、
直接仕入れてそれを日本に輸入しますが、 並行輸入品はメーカーやブランドとは関係のない個人や会社が、
直営ショップや量販店などで一般向けに流通しているものを買って、それを輸入・販売しています。

インターネットが発達し、個人でも簡単に海外の商品を輸入することができるようになってきましたが、
並行輸入品のキャットフードについて、皆さんいかがお考えでしょうか?

様々なホームページやサイトを見てみますと、
「並行輸入品と正規輸入品の販売価格の差がありすぎる」、
「並行輸入品の何が悪いかわからない」など
並行輸入品を擁護する内容のサイトもあるようです。

しかし、私はこう考えます。
正規輸入品の大きなメリットとして「絶対的安心」をかかげます。
もし仮に、並行輸入品を購入して何か問題が起きた場合、どうするのでしょうか?

愛猫の健康に関わることなら真っ先に動物病院へ駆け込むでしょうが、
“もし製品に問題があった場合”の補償はどうなるでしょう。

日本の正規輸入代理店に問い合わせるのは筋違いですし、答えてくれないことが多いです。

【輸送方法・保管方法の違い】

ほとんどの正規輸入品では船便を使用し、2週間~20日ほどで日本に入荷してまいります。
その間、キャットフードが積載してあるコンテナ内の温度が上がりすぎないよう、適切な温度管理を行っております。
そして、日本に入荷後は速やかに低温倉庫に保管し、品質を保持しております。
高温多湿の環境下では品質低下が懸念されるためです。

一方、並行輸入品は一般貨物と混載で輸送する場合もあり、かなりの高温多湿の環境下での輸送状況が予想されます。
また、日本に入荷後の保管時の環境が、品質保持に適していない場合もございます。

【リパック商品】

リパックにて㎏単位での販売を承っている販売店の取扱商品は、すべて並行輸入品です。
リパック商品とは一度開封した元の商品を小分けして袋に詰めなおしたものです。

通常、海外のメーカーやブランドは「kg」ではなく、「lb(ポンド)」で重さを測っているため、
日本のkgに変換すると、中途半端な数字になります。
そこで、1kg、2kg…というように詰めなおして販売しているものがあります。
詰め替えを行うということは、短時間であっても一度空気に触れてしまうため、
品質を著しく損ねる可能性があるので、正規販売店では決して行っておりません。

【定価より低価格に設定されている商品】

よくAmazonや楽天などで、同じ商品なのに定価よりもかなり低価格で販売されているものがあります。

これ、じつはほとんどが並行輸入品です。

正規輸入品の場合、メーカーなどがキャンペーンで割引を行っている場合を除き、
定価以下で販売されることはまずありません。
また、仮にそのような場合、正規品取扱販売店の資格を取り下げられる場合もあります。

そのため、定価よりも価格が低く設定されているものは並行輸入品である可能性がとても高いです。

【まとめ】

結論から言うと、価格が安くても、安全性やサポート体制などを考えると正規品を購入することをおすすめします。

そもそも、スーパーやホームセンターで売っているような激安キャットフードではなく、
プレミアムキャットフードの購入を考えている飼い主の方が考えるのは、
『愛猫の健康』なのではないでしょうか?

少し偏った考え方で反論もあるかとは思いますが、
愛猫の健康を考えて選んだキャットフードでも
それが並行輸入品であるならば・・・。

それに、高いといっても1,000円前後です。
1食あたりに換算すると数十円から数百円程度です。
正規品1食あたりでも180円から220円程度です。

ようは、飼い主さんが愛猫のゴハンにいくらかけるか。ということです。
そもそも、キャットフードを選ぶ基準で価格の優先順位が高い方は
わざわざプレミアムキャットフードを探すことはないでしょう。

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