猫の血統書の読み方と、血統書で見る繁殖について
猫の血統書の読み方
THE INTERNATIONAL CAT ASSOCIATION | (血統登録機関)キャットクラブの名称 |
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CERTIFIED PEDIGREE | 血統証明 |
Date | 登録日 |
Name of Cat | 猫の名前 |
Date of Birth | 猫の生年月日 |
Breed | 猫種(ベンガルなど) |
Eye Color | 目の色(ゴールドなど) |
Breeder | 繁殖者 |
TICA Number | 登録番号 |
Color | 毛色(ブラック(ブラウン)スポテッドタビーなど) |
Sex | 性別 |
Owner | 所有者 |
猫の血統書上の名前には、頭に生まれた猫舎名が付きます。
YUMENEKOAN SAKUYAHIME は、夢猫庵という猫舎で生まれた咲耶姫という猫です。産まれた猫舎の名前は、のちにその猫が猫舎を移動しても変わりません。
〇〇〇 ODIN OF YUMENEKOAN は、〇〇〇 という猫舎で生まれた ODIN という名前の猫が YUMENEKOAN という猫舎に販売または譲渡され、所属の猫舎が移動したことを現します。
接尾の OF △△△ は、こだわらないブリーダーさんもいて、猫舎の移動があっても所有者だけ変更して、 OF △△△ をつけないこともあります。
両親を1世代、祖父母を2世代と呼びます。5代血統書では、3世代の曾祖父母、4世代の高祖父母、5世代の高祖父母の父母が記載されます。
TICAに登録されたベンガルは、TICA Number に SBT と、つきます。両親、祖父母、曾祖父母、高祖父母全てに、いろいろなキャットクラブの独自の登録番号が付与されていますが、特に、TICAの血統証明書で、ベンガルの登録番号にSBTが無い場合、その猫はTICAには登録されていないことがわかります。
血統書付きの猫を購入して、血統書を発行してもらったら、所有者が飼い主に名義変更しているか確認しましょう。
血統書で見る繁殖
1世代、2世代に同じ個体が記載される交配をインブリード(近親交配)と呼び、遺伝の影響を強く受けるため、親譲りの綺麗な模様や良い性質が出現しやすい反面、遺伝性の疾患や奇形もまた出現しやすくなります。経験豊富な優良ブリーダーが、綿密な遺伝学に基づいて交配させる場合を除き、大変危険な交配とされています。
血統書の3,4,5世代に同じ個体が記載される交配を、インラインブリード(同血統交配)と呼びます。
インラインブリードではインブリードほど遺伝の影響を強く受けず、ある程度どのような仔猫がうまれるかを予測しやすい交配です。
また父猫側の3世代と母猫側の4世代(あるいはその逆)に同一個体が記載される交配を、3×4インラインブリードと呼び、その同一個体の良い形質が最も良く出現するブリードです。
血統書の3,4,5世代に記載される先祖に同じ個体がまったくいない交配で、同じ猫種同士の交配をアウトラインブリード(違血統交配)と呼びます。
血統が遠いため、遺伝性の疾患や奇形が出現しにくい反面、どのような仔猫が産まれるか予測ができません。綺麗な親猫同士を交配させても、必ず綺麗な仔猫が産まれるとも限りません。
アウトクロスブリードとは、違う猫種を掛け合わせる交配です。
遺伝性の疾患が出やすい猫種や遺伝子プールの少ない猫種には、違う猫種の猫を掛け合わせることが認められている場合があります。
例えばスコティッシュフォールドにはアメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアを掛け合わせることが、TICA、CFAなどのキャットクラブにより認められています。
この様な交配をアウトクロスブリードと呼びますが、キャットクラブに認められていない交配によって産まれた仔猫は、血統登録できず雑種扱いとなります。